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「胡蝶の夢」はバーチャルリアリティーを予言した?

皆さんは「胡蝶の夢」は御存じでしょうか?

中国の春秋戦国時代(紀元前770~221年)の思想家である「荘子」の説話の1つです。 

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ある時、自分は蝶となってヒラヒラと飛んでいた。

ふと目が覚めると、人間の「荘子(自分)」であった。

しかし果たして人間である自分が蝶の夢を見たのか、それとも蝶である自分が人間の夢を見ているのか?

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これを初めて知ったときは、何とも言えない衝撃におそわれました。

 

荘子がこの説話を通して伝えたかった本来の教えは

「人間であろうが蝶であろうが私であることは変わらない。万物は刻一刻と変化するが、その本質は不変である。」

と言ったものらしい。

 

しかし私が真っ先に連想したのは、当時流行していたバーチャルリアリティでした。映画の「マトリックス」のように、夢と現実の区別がつかない世界に、憧れと恐れを同時に抱いたのを覚えています。

2500年も前の人が、バーチャルリアリティー的な発想をしていたのには驚かされます。 

 

現在のバーチャルリアリティー技術は?

では現在のバーチャルリアリティー技術ってどうなんだろう?と思ってググってみました。

blog.codecamp.jp

 

バーチャルリアリティーとは、直訳すれば「仮想現実」と言う意味で、私はどちらかと言うとCGで造られた仮想世界を現実のように体感する事をイメージしていました。

しかし現実の映像を、あたかも実体験しているかのように感じられるというのも、バーチャルリアリティー技術で実現されつつあるみたいですね。

旅行気分が味わえるとか、住宅展示場へ行かなくても見られるとか。

医療分野では「遠く離れた患者を手術できる」と言う技術も実現へ向かってるみたいです。これが発達すれば宇宙での作業を地球にいながら出来るようになるのでしょうね。

 

 

これからのバーチャルリアリティ

そして私が期待しているのは「仮想宇宙旅行」です。

これからは民間会社が飛ばすロケットに乗って宇宙旅行ができるようになるのでしょうが、まだまだ値段が高くて庶民には手が届かなそうです。

しかしバーチャルリアリティーであれば、比較的安価で「仮想体験」はできそうです。今、火星ではバギー型の探査ロボット「キュリオシティ」が活躍していますが、彼がカメラに収めた映像を、バーチャルリアリティーとして見てみたいものです。

 

そしてさらに発展すると、サイボーグ技術との組み合わせ実現しそうです。

現在では全盲の人の脳にカメラを接続して見えるようにする(ボンヤリ程度らしい)とか、考えただけでテレビやパソコンを操作するといった技術も進んできているようです。

当面は、例えば「意識はあるけど全身を動かせない」といった患者さんのために技術開発が進められる事でしょう。

これが発展すれば、脳に電気信号を送るだけで仮想現実が体験できる、まさにマトリックスの世界の様なバーチャルリアリティーが実現しそうです。 

 

人類の未来はどうなるのか?

バーチャルリアリティーにしろ、人工知能にしろ、いよいよSFの世界が現実味を帯びてきました。人工知能に仕事を奪われた人類がバーチャルリアリティーに逃避する世界を想像すると、少し背筋が寒くなります。

これらの技術の発展は楽しみの様で、怖い気もしますね。